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冬にDJIのドローン・カメラを使うときのバッテリー対策|低温で急に落ちる前に知っておくこと

冬にDJIのドローン・カメラを使うときのバッテリー対策
minagiman

11月に入ると、朝夕の気温が一気に下がってきます。冬の空撮は空気が澄んで遠くまでくっきり写る一方で、ドローンにとっては一年でいちばんバッテリーのトラブルが起きやすい季節です。

理由はシンプルで、DJIのドローンやカメラに使われているリチウムイオン系のバッテリーは寒さに弱いからです。この記事では、DJIのマニュアルに書かれている低温時の注意点をもとに、冬にドローンとカメラを使うときに何をすればいいかを整理しました。

寒いとバッテリーに何が起きるのか

バッテリーは冷えると、電気を取り出すときに電圧が一時的にガクッと下がりやすくなります。残量表示にはまだ余裕があるのに、上昇や向かい風で大きな電流を使った瞬間に電圧が落ち、機体が「危険な残量」と判断して強制的に着陸や帰還を始める、ということが起こります。

DJIのマニュアルでも、低温環境については次のような注意が書かれています。

  • 0℃を下回る環境では、バッテリー容量が大幅に減る
  • -10℃を下回るような非常に低い温度での使用は推奨されない
  • 低温で飛ばしていてローバッテリー警告が出たら、すぐに飛行をやめる
  • 低温で使う前には、バッテリーを室内に置いて温めておく

つまり、冬に起きる問題の多くは「残量があるのに急に落ちる」タイプのものです。夏と同じ感覚で残量表示を見ていると危ない、というのがまず押さえておきたいポイントです。

飛ばす前にやること

バッテリーを冷やさずに現地まで運ぶ

いちばん効くのは、そもそもバッテリーを冷やさないことです。出発前は室内で常温に保ち、移動中は保温バッグやケースに入れておきます。車で移動するなら、冷えるトランクではなく暖房の効いた車内に置いておきましょう。

現地では、使う直前までバッテリーをポケットに入れておくのも効果があります。カイロを使う場合は、バッテリーに直接当てて熱くしすぎないよう、布などで包んで間接的に温めてください。

バッテリー温度を確認してから離陸する

DJIは寒冷地では離陸前にバッテリーを20℃程度まで温めることを推奨しています。DJI FlyやDJI Pilotのアプリではバッテリー温度を確認できるので、離陸前に一度見ておく習慣をつけると安心です。

満充電で飛ばす

冬は残量の少ないバッテリーほど電圧が落ちやすくなります。前回の飛行で半分残ったバッテリーをそのまま使うのではなく、満充電のものから使っていきましょう。

飛ばしている間に気をつけること

  • 離陸したら低い高さで1分ほどホバリングし、バッテリーを温めながら機体の挙動を確認する
  • 急上昇や急加速、スポーツモードでの長時間飛行は避ける。大きな電流を使うほど電圧が落ちやすい
  • 1本あたりの飛行時間を夏より短めに決めておき、残量に余裕があるうちに戻す
  • ローバッテリー警告が出たら、残量表示に関係なくすぐに着陸する

寒い日は、夏に20分飛べていたバッテリーでも同じだけ飛べるとは限りません。最初から「今日は短めに刻む」と決めておくほうが、結果的にたくさん撮れます。

カメラも寒さの影響を受ける

OsmoシリーズなどのカメラもバッテリーはDJIのドローンと同じ系統なので、寒さで撮影時間は短くなります。たとえばOsmo Action 6は-20℃の環境でも最大167分撮影できるとされていますが、これは常温での最大240分と比べると3割ほど短い数字です。

スキーや雪山で使うなら、予備バッテリーをポケットで温めておき、交互に使うのが基本です。Action 6の寒冷地での仕様はOsmo Action 6のよくある疑問・不具合まとめでも触れています。

使い終わったあとに注意したい結露

冬にもうひとつ気をつけたいのが結露です。冷えきった機材をいきなり暖かい室内に持ち込むと、表面や内部に水滴がつくことがあります。レンズの曇りだけならまだしも、内部の基板に水分がつくと故障の原因になります。

撮影が終わったら、機材をケースやバッグに入れたまま室内に持ち込み、しばらく置いて室温になじませてから取り出すようにしましょう。濡れたバッテリーは使わず、しっかり乾かしてから充電してください。

充電は温まってから

冷えたバッテリーをすぐに充電するのも避けたほうがいいです。バッテリーには充電できる温度の範囲があり、冷たいままだと充電が始まらなかったり、バッテリーに負担がかかったりします。室温に戻ってから充電しましょう。

まとめ

  • 冬のバッテリーは「残量があるのに急に落ちる」のがいちばん怖い
  • 現地までは冷やさずに運び、離陸前にバッテリー温度を確認する
  • 離陸後は1分ほどホバリングして、急な操作は控える
  • 飛行時間は短めに刻み、ローバッテリー警告が出たらすぐ着陸
  • 使い終わったら結露に注意し、充電は室温に戻ってから

冬の空は、条件が合えば一年でいちばんきれいな映像が撮れる季節です。バッテリーの扱いだけ少し変えて、安全に楽しんでください。予備バッテリーをまとめて充電するなら、複数台を同時に充電できる充電器があると冬の遠征がぐっと楽になります。おすすめはDJI Power 140W GaN 充電器です。

ABOUT ME
DJI博士
DJI博士
DJI製品をこよなく愛した者
DJI製品を7年以上使用しています。ドローンだけではなく、DJIのアクションカメラやポケット製品も使っており、機材はすべてDJI製品を使用しています。
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