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DJI Avata 360をゴーグルで飛ばす前に|目視外飛行の承認と知っておきたい仕様

DJI Avata 360をゴーグルで飛ばす前に
minagiman

2026年4月9日に発売されたDJI Avata 360は、Avataシリーズ初の360度カメラ搭載ドローンです。8K/60fpsで飛行空間をまるごと記録し、あとから好きな方向を切り出せる。カタログを見るとワクワクする機体ですが、買う前に一つだけ確実に押さえておいてほしいことがあります。

ゴーグルを付けて飛ばすと、それは航空法上の「目視外飛行」になるという点です。Avata 360の一番の楽しみ方であるFPV飛行は、そのままでは屋外で気軽にできません。この記事では、スペックの紹介より先に「日本でどう飛ばすか」の話を整理します。

※制度に関する部分は2026年10月時点の情報です。実際の手続き前に国土交通省の最新情報を確認してください。

まず押さえる基本スペック

センサー1/1.1インチ スクエアCMOS
360°動画最大8K/60fps HDR
360°写真約1.2億画素
シングルレンズモード最大4K/60fps
重量455g
最大飛行時間23分
映像伝送O4+(1080p/60fpsで最大20km)
安全機能全方向障害物検知(360°モード時)、前方LiDAR、プロペラガード
レンズねじ込み式でユーザー交換可能
対応送信機ゴーグル+モーションコントローラー、DJI RC 2/RC-N2/RC-N3

Avata 2の重量が377gだったのに対し、Avata 360は455gまで増えています。360度カメラを積んだ分の重さで、飛行時間は同じ23分に収まっています。

価格(2026年10月時点・税込)

  • 機体単体:77,330円
  • DJI RC 2付属:116,380円
  • Fly Moreコンボ(DJI RC 2付属):159,830円
  • Motion Fly Moreコンボ(ゴーグル・モーションコントローラー付属):162,140円

ゴーグル飛行は「目視外飛行」にあたる

航空法でいう「目視」とは、操縦する本人が自分の肉眼で機体を直接見ている状態のことです。ゴーグルに映る映像を見ながら飛ばすのは、機体そのものを見ていないので目視外飛行になります。スマホやモニターの画面だけを見て飛ばす場合も同じ扱いです。

目視外飛行は「特定飛行」の一つなので、原則としてDIPS 2.0から国土交通大臣の承認を受ける必要があります。人のいない広い場所であっても、承認なしにゴーグルで飛ばしてよいことにはなりません。

承認申請で求められやすいこと

目視外飛行の承認では、機体の様子や周囲を肉眼で監視する補助者を配置することが基本の考え方になっています。ゴーグルを付けた操縦者とは別に、もう一人が機体と周辺を見張る体制です。

一人で山に行ってゴーグルで飛ばす、というスタイルは制度上かなりハードルが高いと考えておいたほうがいいでしょう。FPVを楽しむなら、一緒に行く仲間がいるかどうかも計画の一部になります。

送信機で目視しながら飛ばす選択肢

Avata 360は、DJI RC 2やRC-N2、RC-N3といった通常の送信機にも対応しています。機体を肉眼で見ながら送信機で飛ばせば目視内飛行になるので、ほかの条件(日中、人や物件から30m以上離す、DID地区外など)を満たせば承認なしで飛ばせます。

「まずは360度映像を撮りたい。FPVは承認が取れてから」という段階的な楽しみ方ができるのは、送信機対応の大きなメリットです。どのコンボを買うか迷っているなら、この使い方を前提に選ぶのも一つの手です。

455gなので機体登録は必須

日本では100g以上のドローンはすべて機体登録の対象です。Avata 360は455gなので、飛ばす前にDIPS 2.0での機体登録、登録記号の表示、リモートIDの発信が必要になります。DJIの現行機はリモートIDを内蔵しているので、外付け機器を買い足す必要はありません。

機体登録の流れや包括申請の考え方は、DJI Mini 5 Proの機体登録と飛行許可申請の記事でも詳しくまとめています。手続きの流れは機種が違ってもほぼ同じです。

360度ドローンならではの使いどころ

「どっちを撮るか」を飛行中に決めなくていい

通常のドローンは、飛ばしながらカメラの向きを決めて撮ります。Avata 360は周囲すべてを記録しているので、構図はあとから決められます。操縦に集中したいFPV飛行とは相性のいい考え方です。

編集はスマホのDJI Flyアプリか、パソコン向けのDJI Studioで行います。8K素材は容量も編集負荷も大きいので、扱い方はOsmo 360 IIの8K360データの扱い方の考え方がそのまま当てはまります。

レンズを自分で交換できる

360度カメラはレンズが前後に飛び出しているので、どうしても擦り傷のリスクがあります。Avata 360はAvataシリーズで初めてねじ込み式の交換レンズを採用していて、傷が付いてもユーザー自身で交換できます。攻めた飛び方をする人ほど安心材料になる部分です。

まとめ

  • ゴーグルを使ったFPV飛行は目視外飛行。原則として国土交通大臣の承認が必要
  • 455gなので機体登録・登録記号表示・リモートIDは必須
  • 通常の送信機にも対応しているので、目視内で360度撮影から始める選択肢がある

Avata 360は、FPVの没入感と360度撮影の自由度を一台にまとめた面白い機体です。そのぶん、日本で楽しむには手続きを理解しておく必要があります。ゴーグルの購入を考えている人はDJI Goggles N3の記事もあわせてどうぞ。

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DJI博士
DJI博士
DJI製品をこよなく愛した者
DJI製品を7年以上使用しています。ドローンだけではなく、DJIのアクションカメラやポケット製品も使っており、機材はすべてDJI製品を使用しています。
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