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DJI Mic 3の接続方法とつまずきやすいポイント|スマホ・カメラ・Osmoへの繋ぎ方

minagiman

DJI Mic 3は接続先が多いマイクです。スマホ、カメラ、パソコン、そしてOsmoシリーズへの直接接続。それぞれ手順が違ううえに、前のモデルからの買い替えだと確実に引っかかる落とし穴もあります。

この記事では、接続パターンごとの手順と、実際に使い始めてから「あれ?」となりやすいポイントを公式情報ベースでまとめました。買う前の確認にも使える内容になっています。

先に知っておきたい互換性の話

ここを知らずに買うと確実に困るので、先に書いておきます。

DJI Mic 3のトランスミッターとレシーバーは、DJI Mic・DJI Mic 2・DJI Mic Miniと互換性がありません。手持ちのMic 2のトランスミッターをMic 3のレシーバーに繋ぐ、といった使い方はできません。

さらに、スマートフォンアダプター(USB-C/Lightning)も流用できません。Mic・Mic 2・Mic Mini・Pocket 2のアダプターをMic 3に使うことも、その逆もできません。「アダプターは余ってるから大丈夫」と思っていると足をすくわれます。

ただし例外がひとつあります。トランスミッターを2台まで直接繋げる機器(Osmo 360、Osmo Pocket 3、Osmo Action 5 Pro)では、Mic 2・Mic Mini・Mic 3のうち任意の2つを同時に使えます。レシーバーを介さずOsmoAudioで直接繋ぐ場合の話なので、混同しないようにしてください。

アクティベーションは不要

DJI Mic 3は、アクティベーションしなくてもそのまま使える状態で出荷されています。箱を開けて電源を入れればすぐ使えます。

ただしパッケージに記載されているQRコードを読み取ると、1年間の保証延長に登録できます。使い始める前にこれだけは済ませておきましょう。

接続パターン別の手順

トランスミッターとレシーバーをリンクする

同じコンボに入っているトランスミッターとレシーバーは、最初からリンク済みです。リンクが切れた場合や、後から買い足したトランスミッターを追加する場合は次の2通りがあります。

  • 方法1:トランスミッターとレシーバーを充電ケースに入れる。これだけで自動的にリンクされます
  • 方法2:両方の電源を入れ、レシーバーのメイン画面を下にスワイプして設定へ。左にスワイプして「機器リンク中」を選び、追加したいトランスミッタースロットを選択。トランスミッターのリンクボタンを長押しして画面の指示に従う

リンク中はトランスミッターのLEDが緑と青で交互に点滅します。緑の点灯に変わればリンク完了です。この見分け方を知っておくと、失敗しているのか進行中なのかで悩まずに済みます。

スマホにBluetoothで直接繋ぐ

レシーバーを使わず、トランスミッターだけでスマホに繋ぐこともできます。

トランスミッターの電源を入れ、リンクボタンを2秒間長押しします。スマホ側のBluetooth一覧に「DJI Mic 3 TX」が表示されるので選択。トランスミッターのステータスインジケーターが青く点灯すればリンク完了です。

スマホがMic 3を見つけられないときは、スマホのBluetooth設定を一度確認してみてください。なお、Bluetooth接続の場合、スマホ1台につき接続できるトランスミッターは1台までです。

Osmoシリーズに直接繋ぐ(OsmoAudio)

レシーバーなしで、トランスミッターから直接Osmo製品に飛ばせます。機材が減るので、この繋ぎ方ができるかどうかは結構重要です。

機器同時接続できるトランスミッター
Osmo 360最大2台
Osmo Pocket 3最大2台
Osmo Action 5 Pro最大2台
Osmo Action 41台

2台繋げる機器なら、対談形式の撮影がカメラ1台で完結します。ノイズキャンセリングのレベルも、繋いだ機器側の画面から調整できます。

ライブ配信で音が乗らないとき

Bluetooth接続でライブ配信をしようとして音声が入らない、というのはよくある相談です。

これはマイク側の問題ではなく、配信アプリとスマホOSの相性で決まります。DJIが案内している確認方法が実用的なので紹介しておきます。

手持ちのBluetoothイヤホンやヘッドセットで、同じ配信アプリの音声収録を試す。イヤホンで録れないなら、Mic 3をBluetoothで繋いでも同じく録れません。マイクを疑う前に、この方法で切り分けられます。

また、スマホの機種によってはステレオモードでの配信に対応していない場合があります。

内部収録まわりで知っておくこと

Mic 3のトランスミッターには32GBの内蔵ストレージがあります。外部SDカードには対応していませんので、容量を増やすことはできません。

録音設定録音可能時間
24-bit(単一ファイル)57.3時間
24-bit(デュアルファイル)28.6時間
32-bitフロート(単一ファイル)43.0時間
32-bitフロート(デュアルファイル)21.5時間

ファイルはWAV形式で、30分ごとに自動で分割保存されます。長時間のインタビューを録ったときに複数ファイルになっているのは仕様なので、慌てないでください。

書き出し方法は2通りです。

  • 有線:トランスミッターをマグネティック充電ケーブルでパソコンに繋ぐか、充電ケースに入れて付属のデータケーブルで繋ぐ
  • アプリ:トランスミッターをDJI Mimoアプリに繋ぎ、ファイルダウンロード機能を使う

電波の届く距離は設定で半分になる

カタログには最大400mと書かれていますが、これは条件つきの数字です。

構成ロスレスオフロスレスオン
2台のトランスミッター400m200m
4台のトランスミッター200m100m

いずれも障害物や電波干渉のない開けた環境での数値です。ロスレスオーディオをオンにすると、届く距離は半分になります。音質を取るか距離を取るかのトレードオフなので、現場に合わせて選んでください。

接続台数の上限は、トランスミッター1台あたり最大8台のレシーバー、レシーバー1台あたり最大4台のトランスミッターです。

音質まわりで押さえておきたい設定

ノイズキャンセリングは電源ボタン2回押し

トランスミッターの電源ボタンを2回押すだけでオン・オフが切り替わります。レベルは「強」と「ベーシック」の2段階で、レシーバーの画面、DJI Mimoアプリ、OsmoAudio接続中の機器の画面から調整できます。

アダプティブゲインコントロールは初期状態でオフ

音量の急な変動を自動で抑えてくれる機能ですが、デフォルトではオフになっています。存在を知らないまま使っている人が多いはずです。

有効にすると自動モードとダイナミックモードを選べます。自動モードはクリッピング防止向けで、音量が激しく上下する環境に向いています。スポーツ実況のように、急に声が大きくなる場面がある撮影で効きます。

録音モードは3種類

  • M(モノラル):すべてのトランスミッターの音声が1つのチャンネルにまとまる
  • S(ステレオ):2台の音声が別チャンネルに。3台以上の場合はTX1とTX3が左、TX2とTX4が右
  • Q(クアドラフォニック):4台の音声がそれぞれ別チャンネルに分かれる

編集で話者ごとに音量を調整したいなら、ステレオかクアドラフォニックで録っておくべきです。モノラルで録ってしまうと後から分離できません。

充電とバッテリーの実際

  • 充電器は5V/2Aが推奨
  • 充電ケースを使えば、トランスミッターもレシーバーも18分で80%まで充電できる
  • 室温でのフル充電は約50分。充電ケース単体のフル充電は約1.5時間
  • フル充電した充電ケースで、トランスミッター2台とレシーバー1台を約2.4回充電できる

自動シャットダウンについては注意が必要です。トランスミッターはレシーバーの信号を検出できないと自動でスリープに入りますが、非アクティブ時の自動シャットダウンはDJI Mimoアプリでレシーバーとトランスミッターの両方を事前に設定しないと有効になりません。設定した場合の時間は15分です。

「勝手に電源が切れてくれると思っていたら切れていなかった」という事態を避けるには、この設定を最初にやっておきましょう。

マグネット装着の注意点

Mic 3はマグネティッククリップとマグネットで服に取り付けますが、DJIが明確に注意している点があります。

  • セーターやダウンジャケットなど、厚手の衣類では使わない。磁力が弱くなり落下の恐れがある
  • ジャンプや全力疾走のような激しい動きをするときは注意する
  • 銀行カード、ペースメーカー、RAMチップ、ハードディスクに近づけない

冬場のロケでダウンに付けて、いつの間にか落としていた。これは実際に起こり得るパターンです。厚手の服のときはクリップで挟むタイプの装着を選んでください。

ファームウェアの更新手順

接続がうまくいかないときは、まずファームウェアを疑うのが定石です。

レシーバーをスマホに繋ぎ(スマホアダプター経由、または直接DJI Mimoアプリへ)、アプリ内でレシーバーを更新します。その後レシーバーを充電ケースに置くと、トランスミッターと充電ケースのファームウェアも更新できます。トランスミッター単体をMimoアプリに繋いで更新することも可能です。

なお、Lightningのスマホアダプターは別売りです。iPhoneの旧モデルを使っている人は別途用意が必要になります。

まとめ

DJI Mic 3でつまずきやすいポイントを並べると、だいたいこの3つに集約されます。

  • 前モデルとの互換性がない。本体もアダプターも流用できない
  • 初期状態でオフの機能がある。アダプティブゲインコントロールと自動シャットダウンは自分で有効にする
  • カタログの400mはロスレスオフ・2台構成の数字。設定次第で半分になる

ここさえ押さえておけば、あとは接続先に応じた手順を選ぶだけです。特にOsmoシリーズを持っている人は、レシーバーを省略できる分だけ機材が軽くなるので、OsmoAudio直接接続を試してみてください。

前モデルの情報はDJI Mic 2の記事やDJI Mic 2をiPhoneに接続する方法を、Mic MiniシリーズについてはMic Mini 2Sのトラブル記事もあわせてどうぞ。

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DJI博士
DJI博士
DJI製品をこよなく愛した者
DJI製品を7年以上使用しています。ドローンだけではなく、DJIのアクションカメラやポケット製品も使っており、機材はすべてDJI製品を使用しています。
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