DJIドローンの「コンパスエラー」が出たときの対処法|キャリブレーションより先に置き場所を見直す
DJIのドローンを飛ばそうとしたら、アプリに「コンパスエラー」や「コンパス干渉」の表示が出て離陸できない。DJI Flyを使っていると、誰でも一度は出会う表示です。
慌ててキャリブレーションを何度もやり直す人が多いのですが、実はほとんどの場合、キャリブレーションではなく「置き場所」を変えるだけで解決します。この記事では、コンパスエラーが出る理由と、正しい対処の順番を整理しました。
コンパスエラーの正体
ドローンのコンパス(地磁気センサー)は、地球の磁気を読み取って機体の向きを判断しています。とても敏感なセンサーなので、近くに鉄や磁気を帯びたものがあると、地球の磁気と区別がつかなくなります。これがコンパスエラーや干渉の警告です。
向きが分からない状態で飛ぶと、機体がぐるぐる円を描くように流されたり、自動帰還で正しい方向に戻れなかったりします。警告が出ているうちは、無理に離陸しないのが鉄則です。
まず疑うべき「離陸場所」
コンパスエラーの原因で一番多いのは、機体を置いている場所です。次のような場所は、見た目には分からなくても磁気の影響を受けやすくなっています。
- 鉄筋の入ったコンクリートの上(駐車場、歩道、建物の屋上、橋の上など)
- 車のすぐそば、車のボンネットやルーフの上
- 金属製のベンチやテーブル、マンホールや側溝のふたの上
- 地中に電線や配管が通っている場所
- 送電線や鉄塔の近く
芝生や土の地面、木製の台の上に移すだけで警告が消えることはよくあります。
場所を変えたら「再起動」まで必要
ここが見落とされやすいポイントです。電源を入れたまま機体を持って移動しても、エラーが消えないことがあります。一度電源を切り、新しい場所に置いてから電源を入れ直してください。起動した場所の磁気の状態をもとに判断するので、悪い場所で起動したままでは、移動しても引きずってしまうことがあります。
それでも消えないときのキャリブレーション
場所を変えて再起動しても警告が出る場合や、アプリからキャリブレーションを求められた場合は、コンパスのキャリブレーションを行います。
キャリブレーションの手順
- 金属や車から離れた、開けた場所に移動する
- スマホや送信機、腕時計、鍵などを機体から1〜2m離す(マグネット付きのスマホケースも要注意)
- DJI Flyの画面左上のステータス表示から、コンパスの項目を開いてキャリブレーションを選ぶ
- 機体を水平に持ったまま、その場で360度回転させる
- 続けて機体を縦向き(機首を下に向ける)にして、もう一度360度回転させる
回すスピードが速すぎたり、途中でガクッと揺らしたりすると失敗しやすくなります。ゆっくり一定の速さで回すのがコツです。
毎回キャリブレーションする必要はない
「飛ばす前には毎回キャリブレーションするもの」と思っている人もいますが、アプリから求められていないなら必要ありません。むしろ、磁気の影響がある場所でキャリブレーションすると、間違った基準を覚えさせてしまい、かえって不安定になることがあります。
何をやってもエラーが出る場合
いくつかの場所で試しても、毎回同じエラーが出る場合は、機体側の問題が考えられます。特に、墜落やぶつけた経験のある機体は、コンパスそのものや配線が傷んでいる可能性があります。
- 機体とアプリ、送信機のファームウェアを最新にする
- 機体を再起動してから、開けた場所でもう一度キャリブレーションを試す
- それでも直らなければ、DJIサポートに修理・点検を相談する
この状態で無理に飛ばすと、制御を失って事故につながります。直るまでは飛ばさないでください。
まとめ
- コンパスエラーの多くは、鉄筋コンクリートや車などの「置き場所」が原因
- 場所を変えたら、電源を切って入れ直す
- キャリブレーションはアプリに求められたときだけ。金属から離れて、ゆっくり回す
- どこでも直らないなら機体側の故障を疑い、サポートへ
飛行前のトラブルをひとつずつ潰しておくと、現地で慌てずに済みます。日本でドローンを飛ばすときの手続きはDJI Mini 5 Proの機体登録と飛行許可申請、冬のバッテリー対策は冬にDJIのドローン・カメラを使うときのバッテリー対策もあわせてどうぞ。
