DJI Neoの飛行許可や申請について
DJI Neoは135gのため、国内での屋外飛行には国土交通省への機体登録が必要です。加えて、特定飛行を行う場合には飛行許可を取得する必要があります。NeoにはリモートIDが標準搭載されているため、登録や飛行申請は比較的簡単に行えますが、ドローン初心者にとっては少し手間がかかるかもしれません。
機体登録はオンラインで行うことができ、飛行申請もWebを通じて申請可能です。特定飛行に関しては、例えば都市部や人が集まる場所での飛行には特別な許可が必要です。これらの手続きについては別記事で詳しく解説予定ですが、DJI Neoを使いたい方は、まずは登録手続きをしっかりと済ませておくことをおすすめします。
1. 飛行許可の基本
ドローンの飛行には法律や規制があり、国や地域によって異なるルールが適用されます。日本では、ドローンの飛行に関しては「航空法」に基づく規制が存在し、特定の条件を満たす飛行には国土交通省への申請や許可が必要です。DJI Neoも例外ではなく、飛行場所や方法によっては事前に許可を取得しなければなりません。
1.1 航空法の規制対象
日本の航空法では、以下のような状況での飛行には事前に国土交通省から許可を取得する必要があります。
- 高度150m以上での飛行
- 空港周辺での飛行
- 人家の密集地(DID地区)での飛行
- 目視外飛行
- 夜間飛行
- 物の投下を行う飛行
これらの条件を満たす飛行には、必ず国土交通省への申請を行い、許可を取得する必要があります。
1.2 小型ドローンの規制
DJI Neoのような小型ドローンであっても、重さや飛行場所によっては航空法の対象となります。日本では、100g以上のドローンは航空法の規制対象となり、飛行エリアや飛行方法に注意が必要です。特に商業利用の場合、さらに厳格なルールが適用されることがあります。
2. 飛行申請の手順
飛行申請を行う際の具体的な手順は以下の通りです。
2.1 ドローン情報の登録
まずは、DJI Neoの機体情報を正確に登録する必要があります。機体の重量やサイズ、メーカー情報などを入力し、ドローンを登録します。これは、飛行許可申請の際に必要となる基本情報です。
2.2 飛行プランの提出
次に、具体的な飛行プランを作成し、申請書に記入します。飛行場所、飛行日時、飛行高度、飛行目的などの詳細な情報を提供します。これにより、管轄当局が飛行の安全性を評価できるようになります。
2.3 安全対策の策定
飛行許可を得るためには、安全対策が十分に取られていることが求められます。例えば、第三者に危害が及ばないような飛行計画や、異常時の対応策が必要です。また、必要に応じて保険の加入や、操縦者の資格取得が求められる場合もあります。
2.4 許可の取得
飛行プランと安全対策が整ったら、申請書を国土交通省に提出します。申請から許可が下りるまでには一定の期間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで申請することが重要です。通常、審査には1〜2週間かかりますが、内容によってはそれ以上の時間がかかることもあります。
3. DJI Flyアプリを使用した飛行申請
DJI Neoは、DJIが提供する「DJI Fly」アプリを使用して飛行を行うことができます。このアプリを使えば、飛行前の確認や、特定エリアでの飛行許可が必要かどうかを簡単に確認できます。さらに、アプリ内から直接申請を行うことも可能な場合があります。
3.1 GEOゾーンシステム
DJIのドローンには「GEOゾーン」というシステムが搭載されており、特定のエリアでは自動的に飛行が制限されます。たとえば、空港や重要施設周辺では、GEOゾーンによって飛行が禁止されていることがあります。GEOゾーン内で飛行する場合は、事前に許可を取得し、解除手続きを行う必要があります。
3.2 申請の簡略化
DJI Flyアプリでは、GEOゾーンに関する通知が表示され、必要に応じて簡単に解除申請を行うことができます。これにより、許可申請のプロセスがスムーズに進む場合もありますが、国土交通省の許可が別途必要な場合もあるため、注意が必要です。
4. 飛行時の注意点
DJI Neoを安全に運用するためには、飛行中にもいくつかの注意点があります。許可を得たからといって、すべてのエリアで自由に飛行できるわけではありません。以下の点に特に注意しましょう。
4.1 他人のプライバシーに配慮
ドローンを使用して撮影を行う場合、他人のプライバシーに配慮することが重要です。特に公共の場や、他人の敷地内での撮影は、事前に許可を取るか、配慮した運用が求められます。
4.2 天候や環境の確認
飛行前には、天候や風速などの環境条件を確認することが必要です。強風や雨天時にはドローンの飛行が危険となるため、無理な飛行は避けるべきです。また、電波干渉が発生しやすい場所では、ドローンが正常に動作しない可能性もあります。
4.3 規則の厳守
許可を得ていても、飛行時にはすべての規則を厳守することが求められます。特に、指定された飛行エリアから外れたり、許可された時間を超えて飛行したりすることは法令違反となります。また、ドローンの運用中に不測の事態が発生した場合は、直ちに安全な場所に着陸させ、関係当局に報告する必要があります。
まとめ
DJI Neoの飛行許可や申請に関するプロセスは、適切な準備と手続きが必要です。飛行する場所や目的によって、航空法や各種規制に従う必要があり、特定の条件を満たす場合は事前に許可を取得することが求められます。また、DJI Flyアプリを活用すれば、飛行前の確認や申請手続きを簡略化できるため、安全かつ効率的なドローン運用が可能となります。
NEO スペック表
機体 | 機体 | 機体 |
機体 | サイズ | 130×157×48.5 mm(長さ×幅×高さ) |
機体 | 最大水平速度(海抜付近、無風) | 6 m/s(ノーマルモード) 8 m/s(スポーツモード) 16 m/s(マニュアル モード) |
機体 | 最大飛行時間 | 約18分(プロペラガード装着時は約17分) 各バッテリーごとに、ドローンは手のひらから少なくとも20回の離着陸を連続して実行し、撮影できます。 |
機体 | 最大風圧抵抗 | 8 m/s(スケール 4) |
機体 | 全球測位衛星システム (GNSS) | GLONASS + GPS + Galileo + BeiDou |
機体 | 内部ストレージ | 22 GB |
機体 | 推奨microSDカード | 外部SDカードによるストレージの拡張には対応していません。 |
機体 | 検知タイプ | 下方ビジュアルポジショニング |
機体 | 下方 | 高精度ホバリング範囲:0.5〜10 m |
機体 | 検知動作環境 | 下方:20%を超える拡散反射率を持ち、非反射性の識別可能な表面(壁、木、人など) 十分な明るさのある環境(照度 > 15ルクス、通常の室内照明条件) |
カメラ | イメージセンサー | 1/2インチ イメージセンサー |
カメラ | レンズ | FOV:117.6° 焦点距離(35mm判換算):13 mm 絞り:f/2.8 フォーカス調整:0.6 m〜∞ |
カメラ | ISO感度 | 100~6400(オート)(マニュアル) |
カメラ | シャッター速度 | 動画:1/8000〜1/30秒 写真:1/8000〜1/10秒 |
カメラ | 最大静止画サイズ | 12 MP写真 4000×3000 (4∶3) 4000×2256 (16∶9) |
カメラ | 静止画モード | シングル/タイマー撮影 |
カメラ | 写真フォーマット | JPEG |
カメラ | 動画解像度 | EISオフ: 4K (4:3):3840×2880@30fps 1080p (4:3):1440×1080@60/50/30fps EISオン: 4K (16:9):3840×2160@30fps 1080p (16:9):1920×1080@60/50/30fps |
カメラ | EIS(電子式映像ブレ補正) | RockSteady安定化機能、HorizonBalancing、安定化機能オフに対応しています。 16:9のアスペクト比を使用する場合は、RockSteadyまたはHorizonBalancingのみを有効にできます。 4:3のアスペクト比では安定化機能は使用できません。安定化機能がオフの場合、撮影された映像はGyroflowによるオフライン安定化機能に対応しています。 |
カメラ | 動画フォーマット | MP4 |
カメラ | 最大動画ビットレート | 75Mbps |
カメラ | カラーモード | ノーマル |
ジンバル | 安定化機能 | 1軸メカニカルジンバル(チルト) |
ジンバル | 操作可能範囲 | チルト軸:-90°~60° |
映像伝送 | 映像伝送システム | O4 |
映像伝送 | ライブビュー品質 | DJI RC-N3送信機を使用した場合:最大1080p/30fps DJI Goggles 3およびDJI RC Motion 3/DJI FPV送信機3を使用した場合:最大1080p/60fps |
映像伝送 | 動作周波数 | 2.400~2.4835 GHz 日本国内は2.4 GHz帯のみ利用可能 |
映像伝送 | 最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) | MIC(日本):6 km データは、干渉と障害物のない屋外環境で測定した値で、各基準下での復路のない片道飛行で最も遠い通信範囲を示しています。 |
映像伝送 | 最大動画ビットレート | 50Mbps |
映像伝送 | アンテナ | アンテナ×2、1T2R |
Wi-Fi: | 動作周波数 | 2.400~2.4835 GHz (日本国内は2.4 GHz帯のみ利用可能) |
バッテリー | 容量 | 1435 mAh |
バッテリー | 重量 | 約45 g |
DJI RC-N3 送信機 | 最大動作時間 | モバイル端末を1台も充電していない場合:3.5時間 モバイル端末充電時:1.5時間 |
DJI RC-N3 送信機 | 充電時間 | 2時間 |
DJI RC-N3 送信機 | 重量 | 約320 g |
DJI RC-N3 送信機 | サイズ | 104.2×150×45.2 mm(長さ×幅×高さ) |
充電関連 | 推奨充電器 | DJI 65W ポータブル充電器<br> USB PD規格対応 充電器 |
充電関連 | 充電タイプ | 3つのバッテリーを同時に充電 同時に充電できるバッテリーの数は、使用する充電器の電力によって異なります。45Wを超える充電器を使用すると、3つのバッテリーを同時に充電することができますが、 45W未満の充電器を使用すると、2つのバッテリーしか同時に充電することができません。充電器がサポートしている充電プロトコルを参照してください。 |