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DJI mini 4 Proを徹底レビュー!特徴から機体登録方法まで詳しく紹介!

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2023年9月にリリースされたDJI Mini 4 Proは、これまでのMiniシリーズからさらに大きな進化を遂げた、DJIの最新ドローンです。軽量かつコンパクトなデザインを引き継ぎつつ、全方位障害物検知や4K/60p HDR撮影、さらにプロフェッショナルなD-Log Mモードの対応など、これまでのMini 3 Proから大幅に機能が強化されています。上位機種と比較しても引けを取らない性能を持ちながら、249g未満という軽量で、初心者でも扱いやすい設計が魅力です。本記事では、DJI Mini 4 Proを実際に使用したレビューをもとに、その機能や特徴を詳しく解説します。

4K/60p HDR撮影と高画質モードの詳細

まず注目すべきは、Mini 4 Proが提供する4K/60pでのHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能です。Mini 3 Proでは4K/30pまでしか対応していませんでしたが、Mini 4 Proではその2倍のフレームレートで滑らかな映像を撮影できるようになっています。これにより、特に動きの激しいシーンや高速での撮影でも、映像のブレやカクつきが抑えられ、非常にクリアな映像を記録できます。

HDR撮影は、明るい部分での白飛びや、暗い部分での黒つぶれを防ぎ、明暗の差が激しい環境でも鮮明で美しい映像を残すことが可能です。たとえば、日中の強い日差しや夕方の逆光シーンでも、肉眼で見るような自然な色彩とコントラストが表現されます。さらに、Mini 4 ProはD-Log MとHLGという2つのプロフェッショナルな動画撮影モードに対応しており、映像制作や映画のような質感を求めるユーザーにも対応できる機能が充実しています。D-Log Mは、より広いダイナミックレンジと色彩を後処理で調整できるため、映像編集を行う際の自由度が大幅に向上します。

全方位障害物検知と安全性の進化

DJI Mini 4 Proの最大の特徴の一つであり、飛行時の安全性を飛躍的に高めた要素が、全方位障害物検知機能です。これまでのMini 3 Proでは前方・後方・下方の3方向でしか障害物検知ができませんでしたが、Mini 4 Proでは魚眼レンズ型のセンサーが全方位をカバーし、360度の範囲で障害物を検知できるようになりました。これにより、複雑な地形や狭い空間での飛行でも安心して操作することが可能です。

この全方位障害物検知システムは、特に初心者ユーザーにとって非常に有益です。たとえば、都市部や屋内、木々が多い場所など、狭いスペースでもMini 4 Proは安全に飛行することができ、万が一障害物が接近しても自動で回避動作を行うため、衝突のリスクを最小限に抑えます。さらに、飛行の安定性を高めるために、低空飛行時に使用されるToFセンサーや、暗い環境下での安定飛行をサポートする補助LEDライトも搭載されており、夜間の飛行や薄暗い環境での使用でも優れた安定性を発揮します。

進化したO4映像伝送システム

Mini 4 Proには、映像伝送システムとして新しいO4が採用されています。これにより、最大10kmの距離でも安定して高画質な映像をリアルタイムで受信できるようになりました。これは前モデルのMini 3 ProのO3システムに比べて大きな改善であり、特に電波干渉が強い環境でも安定した映像伝送が可能です。これにより、都市部や混雑したエリア、山間部や長距離飛行でも、映像の途切れが少なく、クリアな画質でのフライトを楽しむことができます。

この進化した映像伝送システムは、プロフェッショナルな映像制作を行う際にも非常に重要です。長距離でのフライト中に映像が途切れることなく、リアルタイムで確認できるため、映画やドキュメンタリーの撮影、風景撮影など、多彩なシーンで活用することができます。

機体デザインと操作性

DJI Mini 4 Proのデザインは、前モデルのMini 3 Proと非常によく似ていますが、細部にわたって進化が見られます。特に、全方位障害物検知センサーが追加されたことで、より流線型の美しいデザインとなり、見た目のインパクトも増しました。前後に取り付けられた魚眼型の障害物検知センサーは、正面から見ると非常に特徴的で、どこか愛らしささえ感じさせるデザインになっています。

操作性の面でも、Mini 4 Proは非常に優れています。RC2プロポを使用することで、スマートフォンやタブレットを接続する手間が省け、そのまま操作できるのは大きな利点です。また、プロポ自体に内蔵されているディスプレイにより、リアルタイムで飛行中の映像や操作状況を確認できるため、初心者でも安心してフライトを楽しむことができます。

縦向き撮影とあおり撮影機能の活用法

Miniシリーズの特徴として人気を集めているのが、縦向き撮影とあおり撮影の機能です。DJI Mini 4 Proでもこの機能は健在で、特にSNSに投稿する際に便利な縦向き撮影機能は、多くのユーザーにとって魅力的なポイントです。この機能は、カメラそのものが縦向きに回転するため、映像を切り抜くことなく、フル解像度で縦向き動画を撮影することができます。これにより、編集の手間が省け、映像の品質も保たれます。

また、あおり撮影機能では、カメラを60°上向きにすることができ、通常の撮影では得られない斬新なアングルからの映像を撮影することが可能です。たとえば、建物や景観の撮影、または物体を下から見上げたダイナミックな映像表現ができるため、クリエイティブな映像作りに非常に役立つ機能です。

初心者に優しい自動帰還機能(RTH)

Mini 4 Proには、初心者向けの便利な機能が数多く搭載されていますが、その中でも特に安心感を与えてくれるのが自動帰還機能(RTH)です。RTHとは「Return to Home」の略で、ドローンが飛行中にバッテリー残量が少なくなったり、プロポとの通信が途絶えたりした場合に、自動でホームポイント(離陸地点)に戻ってくる機能です。

この機能により、遠くまで飛ばしてもドローンが帰ってこないのではないかという不安を解消できます。Mini 4 Proには、アドバンストRTH、ローバッテリーRTH、フェールセーフRTHという3つのRTHモードがあり、どの状況でも安心して使用できます。また、この機能は初めてドローンを操作するユーザーにとって特に有益であり、万が一の際にも安全にドローンを回収できるため、初心者にも安心感を与えます。

高性能カメラとズーム機能の活用法

Mini 4 Proは、カメラ性能の面でも非常に優れています。1/1.3インチの大型CMOSセンサーを搭載しており、4K/60p HDR撮影が可能なだけでなく、4倍デジタルズームを活用することもできます。ズーム機能は、風景や建物、人物など、遠くの被写体を撮影する際に非常に便利です。静止画撮影時には2倍ズームまで可能で、これによりより細部まで鮮明に記録できます。

また、FHDでは最大200fpsでのスローモーション撮影が可能で、動きの速いシーンでも滑らかに表現することができます。これにより、スポーツやアクションシーンの撮影にも対応でき、初心者でも簡単にプロ並みの映像を撮影することができるのが、このカメラの魅力です。

バッテリーと飛行時間のポイント

DJI Mini 4 Proのバッテリーは、標準で付属しているインテリジェントフライトバッテリーで最大34分の飛行が可能です。さらに、インテリジェントフライトバッテリーPlusを使用することで、最大45分まで飛行時間を延ばすことができます。ただし、実際の飛行時間は外気温や風の強さなどの環境要因によって変動するため、常にバッテリー残量には注意が必要です。

また、バッテリーの交換も非常に簡単で、予備バッテリーを持っていれば長時間の撮影やフライトを楽しむことができます。特に、長距離フライトや連続撮影を行う際には、バッテリーの予備を用意しておくことをお勧めします。

DJI Mini 4 Proの機体登録方法

DJI Mini 4 Proを日本国内で飛行させるためには、国土交通省への機体登録が必要です。以下はその手順です。

1. 機体登録の準備

まず、国土交通省の無人航空機登録ポータルサイトにアクセスします。登録には以下の情報が必要です。

  • 機体番号(シリアル番号)
  • ドローンの製造者名(DJI)
  • 機体の重量、寸法、飛行可能時間などの詳細

2. 登録申請の手順

  1. ポータルサイトにアクセスし、必要事項を入力します。
  2. 本人確認書類(免許証やマイナンバーカードなど)をアップロードします。
  3. 登録手数料(クレジットカードやコンビニ払い)を支払います。

申請が完了すると、登録番号が発行されます。

3. 機体への登録番号の表示

最後に、登録番号を機体に貼り付ける必要があります。機体の目立つ位置にシールを貼り、飛行準備が完了します。このステップを忘れずに行うことで、法的に安心してドローンを飛行させることができます。

まとめ

DJI Mini 4 Proは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適した、軽量でコンパクトながら高性能なドローンです。全方位障害物検知や4K/60p HDR撮影など、上位機種に匹敵する機能を搭載しており、特に初めてドローンを購入する方や、コンパクトなサブ機を探している方におすすめです。

価格は少し高めですが、その分、満足度の高い機能と性能を提供してくれるため、長く使える空撮ドローンとして非常に優れた選択肢です。これからドローンを始めたい方や、さらに本格的な映像制作に挑戦したい方にとって、DJI Mini 4 Proは理想的な一台となるでしょう。

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DJI博士
DJI博士
DJI製品をこよなく愛した者
DJI製品を7年以上使用しています。ドローンだけではなく、DJIのアクションカメラやポケット製品も使っており、機材はすべてDJI製品を使用しています。
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