RSシリーズ

DJI RS4 proとRS3 pro・RS3 Miniを比較!価格や重さ以外にも注目ポイントが盛りだくさん!

Chanthe

動画制作の現場でイメージ通りの撮影を手助けしてくれるジンバルの重要性が高まる中、DJI RS4 ProとRS3 Pro・RS3 Miniが注目を集めています!
これらの機種は高性能な機能を備え、多様なカメラに対応するなど、共通点も多く選択に迷われている方も多いかと思います。そこで今回は、これらの機種間にどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます!

DJI RS4 ProとRS3 Pro、そしてよりコンパクトなRS3 Miniの特徴や性能の違いを比較することで、用途に合った最適なジンバルを選ぶ際の参考になれば幸いです。


DJI RS4 Pro vs RS3 Pro vs RS3 Miniの概要

ここからは、最新モデルであるDJI RS4 Pro、RS3 Pro、そしてRS3 Miniの3つのモデルを比較し、それぞれの特徴を紹介していきます。

DJI RS3 Mini

※DJIより引用

DJI RS3 Miniは、軽量でコンパクトな3軸ジンバルで、特にミラーレスカメラユーザーにとって魅力的な製品です。

1. 軽量で持ち運びやすいデザイン

DJI RS3 Miniは、縦向き撮影時で約795g、横向き撮影時で約850gと非常に軽量です。この軽さは、長時間の撮影でも疲れにくく、持ち運びが容易であるため、旅行や外出先での撮影に最適です。実際に使用したユーザーからも、「軽くて持ち運びが楽」との声が多く寄せられています。

2. 高い安定性とパフォーマンス

RS3 Miniは、第3世代のRS安定化アルゴリズムを採用しており、安定した撮影が可能です。高出力モーターと最新のアルゴリズムにより、走りながらの撮影や複雑な動きにも対応できます。ユーザーからは、「小型ジンバルとは思えないほどの安定感」と高い評価を得ています。

3. 縦向き撮影に対応

最近のSNSでの動画投稿のトレンドに合わせて、RS3 Miniは縦向き撮影にも対応しています。これにより、InstagramやTikTokなどのプラットフォーム向けのコンテンツ制作が容易になります。ただし、横向きから縦向きに変更する際には、一度プレートを外して再設置する必要がある点は少し煩わしいかもしれません。

4. バッテリー性能

RS3 Miniは内蔵バッテリーを搭載しており、最大10時間の連続使用が可能です。充電時間は約2.5時間で、1日の撮影にも十分対応できます。ただし、バッテリーが取り外し不可であるため、長期間使用する場合には注意が必要です。

5. 使いやすさと拡張性

RS3 Miniは、1.4インチのLCDフルカラータッチ画面を搭載しており、直感的な操作が可能です。また、Bluetoothによるシャッター接続もサポートしており、ケーブル不要で録画を開始できます。

6. ユーザーからの評価

多くのユーザーが、RS3 Miniの軽量さと安定性を高く評価しています。特に、持ち運びのしやすさや、軽いことから長時間の撮影でも疲れにくい点が好評です。また、縦向き撮影に対応している点は、SNS向けのコンテンツ制作において、より良さを感じることができます。

DJI RS3 Pro

※DJIより引用

DJI RS3 Proは、プロフェッショナルな映像制作において非常に優れた性能を発揮するジンバルです。その特徴と良さを、レビューを交えて詳しくご紹介します。

高い積載量と安定性

DJI RS3 Proは、最大3kgまでのカメラに対応しています。これにより、フルサイズの一眼レフカメラやシネマカメラを搭載しても安定した撮影が可能です。カーボンファイバー製のアームを採用しており、軽量ながらも非常に頑丈です。

自動軸ロック機能

このジンバルの大きな特徴の一つが、自動軸ロック機能です。電源を入れると自動で各軸がロックされ、セットアップが非常に簡単になります。これにより、撮影準備の時間を大幅に短縮でき、スムーズな撮影が可能です。

Bluetooth接続とケーブル不要の録画制御

DJI RS3 Proは、カメラとジンバルをBluetoothで接続し、ケーブルなしで録画の制御が可能です。これにより、ケーブルの煩わしさから解放され、より自由な撮影が可能になります。ただし、Bluetooth接続によるバッテリー消耗の問題もあるため、長時間の撮影には注意が必要です。

LiDARフォーカスシステム

高精度なフォーカスが可能なLiDARフォーカスシステムを搭載しており、特に動きの多いシーンでの撮影に強いです。これにより、被写体の動きを正確に捉え、クリアでシャープな映像を撮影することができます。

改善点と課題

一方で、Bluetooth接続によるカメラ制御にはまだ課題が残っており、特定のカメラではISOやシャッタースピード、絞りなどの制御ができない場合があります。また、カメラの電源を切ると再度Bluetooth接続が必要になる点も改善の余地があります。

総評

総じて、DJI RS3 Proはプロフェッショナルな映像制作において非常に頼りになるツールです。高い積載量、優れた安定性、自動軸ロック機能、Bluetooth接続、3機種の中で唯一搭載している第2世代LiDARフォーカスシステムなど、多くの優れた機能を備えており、撮影の効率と品質を大幅に向上させます。

DJI RS4 Pro

※DJIより引用

特徴

  1. 重たい機材にも対応可能: DJI RS4 Proは最大4.5kgの機材をまで対応しており、高性能なカメラを搭載することができます。
  2. 第4世代の安定化アルゴリズム: 新しい安定化アルゴリズムにより、特に縦位置撮影での安定性が向上しています。
  3. ジョイスティックでのズーム操作: ジンバル本体のジョイスティックでズーム操作が可能になりました。Bluetooth接続したカメラのズーム操作や、純正フォーカスモーターによるズーム操作が可能です。

レビュー

DJI RS4 Proを使用したユーザーからは、高い安定性と操作性が高く評価されています。特に縦位置撮影での安定性が向上している点や、ジョイスティックでのズーム操作が可能になった点が好評です。また、新しいフォーカスモーターを搭載すると、モーター速度は30%も向上し、モーターは15mmユニバーサルロッドに対応しています。

総じて、DJI RS4 Proはプロフェッショナルな映像制作において非常に優れた性能を持つジンバルスタビライザーであり、その多機能性と高い拡張性が魅力です。映像制作において高品質な映像を求める方にとっておすすめの機材です。

比較表

スペックDJI RS4 ProDJI RS3 ProDJI RS3 Mini
ジンバル重量1.6 kg1.4 kg縦向き撮影:795 g / 横向き撮影:850 g
積載量(試験値)4.5 kg3 kg2 kg
推奨カメラ&レンズ組み合わせSony:α7S3/α7M4/α7C/α1 + FE 24-70 mm F2.8<br>Canon:R5/R6 + RF 24-70mm F2.8<br>Nikon:Z6 II/Z7 II + Z 24-70 mm F2.8<br>Panasonic:GH6 + M4/3 12-60mm F2.8-4.0<br>Fujifilm:X-T4 + X 16-55mm F2.8<br>RED:Komodo + RF 24-70mm F2.8<br>Blackmagic Design:BMPCC 6K Pro + EF 24-70mm F2.8Sony:FX6/FX3 + FE 24-70mm F2.8<br>Canon:C70/R5C/R3 + RF 24-70 mm F2.8<br>Nikon:Z9 + Z 24-70mm F2.8<br>Panasonic:S1H + L 24-70mm F2.8Sony:α7S3/α7M4/α7C + FE 24-70mm F2.8<br>Sony:α6400 + E 16-50mm F3.5-5.6<br>Canon:EOS R5 + RF 24-70mm F2.8<br>Canon:EOS R7 + RF 15-30mm F4.5-6.3<br>Nikon:Z7 II + Z 24-70mm F2.8<br>Nikon:Z50 + Z 24-50mm F4.0-6.3<br>Panasonic:S5 + L 20-60mm F3.5-5.6<br>FUJIFILM:X-T30 II + XC 15-45mm F3.5-5.6
使用シナリオ片手持ち、両手持ち、ブリーフケース、第2世代 縦向き撮影 ネイティブ対応片手持ち、両手持ち、ブリーフケース、第2世代 縦向き撮影 ネイティブ対応片手持ち、ブリーフケース、縦向き撮影ネイティブ対応
拡張性ブリーフケース制御ハンドル、リングハンドルカーマウント、ステディカム、スライダー、ケーブルカム、ジブなし
軸ロック第2世代 自動軸ロック第2世代 自動軸ロック手動軸ロック
軸アーム素材カーボンファイバー製、テフロン™加工アルミニウム合金製、テフロン™加工アルミニウム合金
外観Ronin次世代レッド&ブラック デザインRonin次世代レッド&ブラック デザイン従来型デザイン
バランス調整2層式(調整式配置ガイド搭載)2層式(調整式配置ガイド搭載)、延長用2層式クイックリリースプレート(カーブ状配置ガイド付き)
微調整ノブありありなし
安定化アルゴリズム第4世代RS安定化アルゴリズム第4世代RS安定化アルゴリズム第3世代RS安定化アルゴリズム(SuperSmoothモードなし)
シャッター接続Bluetooth、シャッターレリーズケーブルBluetooth、シャッターレリーズケーブルBluetooth、シャッターレリーズケーブル
パラメーター設定画面1.8インチ OLEDフルカラー タッチ画面1.8インチ OLEDフルカラー タッチ画面1.4インチ LCD フルカラータッチ画面
ショートカットジンバルモード スイッチ、ジョイスティックモード スイッチジンバルモード スイッチ、ジョイスティックモード スイッチMボタン
フォーカス システムなし第2世代LiDARフォーカスシステム(マルチポイント)対応なし
映像伝送システムDJI Ronin 映像トランスミッターDJI Transmission、DJI Ronin映像トランスミッターなし
拡張ポートRSAポート × 1<br>NATOポート × 2<br>充電アダプターポート × 1RSAポート × 2<br>NATOポート × 2<br>充電アダプターポート × 1NATOポート × 1<br>USB-C 制御ポート × 1
バッテリー設計取り外し可能取り外し可能取り外し不可
動作時間12時間13時間10時間
充電時間2.5時間1.5時間2.5時間

比較ポイントまとめ

1. 重量と積載量

  • DJI RS4 Pro: 重量1.6 kg、積載量4.5 kg
  • DJI RS3 Pro: 重量1.4 kg、積載量3 kg
  • DJI RS3 Mini: 縦向き撮影時795 g、横向き撮影時850 g、積載量2 kg

今後はDJI RS4 Miniが登場する可能性があります。その場合、DJI RS3 Miniでは物足りないけど、DJI RS4やDJI RS4 Proのスペックは必要ないと感じている方は、少し動向を待ってみるのもアリです。

2. 推奨カメラ

  • RS4 ProRS3 Proは、プロ向けの高性能なカメラにも対応しています。
  • RS3 Miniは、軽量なミラーレス一眼カメラやコンパクトカメラに最適です。

この違いから、やはりSNSに投稿することがメインであれば、RS3 Miniがおすすめです。

3. 使用シナリオと拡張性

  • RS4 ProRS3 Proは、片手持ち、両手持ち、ブリーフケースモードに対応し、縦向き撮影にも対応しています。
  • RS3 Miniは、縦向き撮影も可能ですが、拡張性は他の2モデルに比べて低いです。

4. 軸ロックと素材

  • RS4 ProRS3 Proは、第2世代の自動軸ロックを搭載し、RS4 Proはカーボンファイバー製で軽量かつ強度が高いです。
  • RS3 Miniは手動軸ロックで、アルミニウム合金製です。

5. バランス調整と安定化アルゴリズム

  • RS4 ProRS3 Proは、第4世代のRS安定化アルゴリズムを搭載し、微調整ノブもあります。
  • RS3 Miniは第3世代のRS安定化アルゴリズムを使用し、微調整ノブはありません。

6. バッテリーと充電時間

  • RS4 Pro: 動作時間12時間、充電時間2.5時間、バッテリー取り外し可能
  • RS3 Pro: 動作時間13時間、充電時間1.5時間、バッテリー取り外し可能
  • RS3 Mini: 動作時間10時間、充電時間2.5時間、バッテリー取り外し不可

注意点として、RS3 Miniはバッテリーを着脱できないため、ポータブル電源を持っていくなど、長時間の撮影を予定しているのであれば、購入しておくと便利です。

7. その他の特徴

  • RS4 Proは、DJI Ronin映像トランスミッターに対応し、1.8インチのOLEDフルカラータッチ画面を搭載。
  • RS3 Proは、DJI Transmissionにも対応し、同じく1.8インチのOLEDフルカラータッチ画面を搭載。
  • RS3 Miniは、1.4インチのLCDフルカラータッチ画面を搭載し、映像伝送システムは非対応。

6. 価格

  • DJI RS4 Pro: 価格は最も高く、プロフェッショナル向けの高機能モデルです。優れた安定性能を持つため、高度な撮影に最適です。
  • DJI RS3 Pro: 価格はRS4 Proよりも若干低く、バランスの取れた性能を持つモデルです。プロやジンバルを使い慣れている方にも適しています。
  • DJI RS3 Mini: 価格は最も低く、初心者や軽い撮影に適したモデルです。軽量で持ち運びが簡単なため、旅行や日常の撮影に最適です。

商品一覧

まとめ

この記事では、DJI RS4 proとRS3 pro・RS3 Miniを比較しました!

よりイメージ通りの撮影をしたい場合は、Proがおすすめです!ですが、そこまでハイスペックな製品を求めていなかったり、機能を使いこなせる自信がない方は、Miniがおすすめです!

ですが、Miniを購入しても、搭載する機材が重たい場合は、せっかくの製品の軽さを感じにくくなるため、RS3やRS4との比較もしてみましょう。

ABOUT ME
DJI博士
DJI博士
DJI製品をこよなく愛した者
DJI製品を7年以上使用しています。ドローンだけではなく、DJIのアクションカメラやポケット製品も使っており、機材はすべてDJI製品を使用しています。
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